インフル患者数 前週から減少「正月挟み見かけ上減少したか」

全国の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、1月7日までの1週間で、1医療機関当たり12.66人となり、前の週から減少しました。専門家は多くの医療機関が休みとなる「正月を挟んだために患者の数が見かけ上減少した可能性がある」として引き続き対策を呼びかけています。

国立感染症研究所などによりますと、今月7日までの1週間に全国およそ5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は6万1918人で、1医療機関当たりでは前の週から8.99人減って、12.66人となりました。

データをもとに推計されるこの1週間の全国の患者数はおよそ48万7000人となり、去年9月4日以降の今シーズンの累積の患者数はおよそ1107万4000人と推計されています。

前の週と比較すると、沖縄県と岐阜県を除く45都道府県で患者数が減少しています。

都道府県別にみますと
▽宮崎県が26.05人
▽茨城県が22.34人
▽岐阜県が20.82人
▽大分県が19.21人
▽沖縄県が18.85人などとなっているほか
▽愛知県で16.94人
▽大阪府で11.67人と
40の道府県で「注意報レベル」の10人を超えています。

また、
▽東京都は7.83人となっています。

感染症に詳しい東邦大学の舘田一博 教授は「正月に多くの医療機関が休診した影響で、患者の数が一時的に下がった可能性が高く、再増加に注意が必要だ。インフルエンザは通常、2月初めにかけて、流行のピークを迎えるので、油断せずに感染対策を続けてほしい」と話しています。

インフルエンザ 1医療機関当たりの平均患者数(都道府県別)

▽北海道 10.15
▽青森県 12.66
▽岩手県 12.56
▽宮城県 11.26
▽秋田県 17.37
▽山形県 10.74
▽福島県 16.46
▽茨城県 22.34
▽栃木県 7.97
▽群馬県 10.44
▽埼玉県 13.82
▽千葉県 14.58
▽東京都 7.83
▽神奈川県 7.77
▽新潟県 11.02
▽富山県 10.38
▽石川県 12.84
▽福井県 11.15
▽山梨県 8.44
▽長野県 13.44
▽岐阜県 20.82
▽静岡県 11.59
▽愛知県 16.94
▽三重県 13.82
▽滋賀県 14.93
▽京都府 11.16
▽大阪府 11.67
▽兵庫県 9.91
▽奈良県 8.25
▽和歌山県 10.63
▽鳥取県 13.79
▽島根県 11.66
▽岡山県 10.98
▽広島県 10.85
▽山口県 11.22
▽徳島県 13.59
▽香川県 13.85
▽愛媛県 9.97
▽高知県 16.39
▽福岡県 17.29
▽佐賀県 12.49
▽長崎県 16.94
▽熊本県 15.94
▽大分県 19.21
▽宮崎県 26.05
▽鹿児島県 14.89
▽沖縄県 18.85