中国 去年1年間の輸出額 前年比4%余減 7年ぶり減少に転じる

中国の去年1年間の輸出額は、アメリカやヨーロッパ向けが大きく減少したことから、前の年と比べて4%余り減り、7年ぶりに減少に転じました。輸入額も国内需要の停滞を受けて減少し、中国の景気回復の鈍化が貿易の面からも示された形です。

中国の税関当局が12日に発表した貿易統計によりますと、去年1年間の輸出額はドル換算で3兆3800億ドルとなり、前の年と比べて4.6%減少しました。

中国の年間の輸出が減少するのは7年ぶりで、半導体などの先端技術をめぐって対立が続くアメリカ向けが、前の年と比べて13.1%減ったほか、ヨーロッパ向けが10.2%、日本向けが8.4%、それぞれ減りました。

その一方、ロシア向けは46.9%のプラスと大幅に増え、輸入も含めた貿易総額は2401億ドルと過去最高になりました。

また、中国の去年1年間の輸入額は、不動産市場の低迷の長期化や厳しい雇用情勢を背景に国内需要が停滞していることで、ドル換算で前の年と比べて5.5%減りました。

外需も内需もふるわず、輸出、輸入とも減少したことで、中国の景気回復の鈍化が貿易の面からも示された形となりました。