志賀原発 13日に半日程度 1系統の送電停止へ 設備補修のため

北陸電力は、石川県志賀町にある志賀原子力発電所で外部から電気を受けている送電線のうち1系統について、地震で故障した設備の補修作業のため、早ければ13日に半日程度、送電を停止すると発表しました。作業中は電気を受けられる系統が1系統に限られますが、非常用の発電機などもあることから、安全上重要な設備の電源は確保されているとしています。

志賀原発では外部から電気を受ける送電線が3系統ありますが、このうち50万ボルトの系統は変圧器の故障で現在も使えなくなっていて、1号機は6万6000ボルト、2号機は27万5000ボルトの系統を使って電気を受けています。

北陸電力によりますと、残る2系統のうち、6万6000ボルトの送電線について、地震で壊れた絶縁用の「がいし」などの補修作業を行うことになり、一時的に送電を停止することになったということです。

補修作業は、天候に問題がなければ13日に半日程度かけて行う予定で、作業中は外部から電気を受けられる系統が27万5000ボルトの1系統に限られます。

北陸電力は、すべての送電線が使えなくなった場合でも、非常用ディーゼル発電機のほか、電源車なども備えていることから、燃料を貯蔵する使用済み燃料プールの冷却など安全上重要な設備を動かすのに必要な電源は確保されているとしています。