ボーイング事故 “同型旅客機の調査実施を通知”米連邦航空局

アメリカのアラスカ航空が運航する旅客機で飛行中に窓部分のパネルが吹き飛んだ事故をうけて、FAA=アメリカ連邦航空局は製造したボーイングに対し、同型の旅客機の調査を行っていることを正式に通知したと発表しました。

アメリカ西部のオレゴン州の上空で5日、アラスカ航空が運航する旅客機ボーイング737MAX9の客席後部の窓部分のパネルが吹き飛び、旅客機は緊急着陸しました。

事故を受けてFAA=アメリカ連邦航空局は同型機について一時的に運航を停止するよう指示を出し、世界で171機が運航停止となっています。

FAAは、11日「あってはならない事故で2度と起きてはならない」として製造したボーイングに対し、同型の旅客機の調査を行っていることを正式に通知したと発表しました。

調査では旅客機が▽承認されている設計に適合しているかや▽FAAの規制を順守して安全に運航できるかどうかを確認するとしています。

ボーイングのカルフーンCEOは過ちを認めて対応する方針を示していて、イギリスの経済誌「エコノミスト」はアナリストの予測としてボーイングの航空会社への補償は1日あたり230万ドル、およそ3億3000万円にも及ぶと伝えています。

FAAは11日の発表で「運航再開のスケジュールを決めるのはスピードではなく市民の安全だ」と強調していて、事故原因の究明とともに経営への影響がどこまで拡大するかが焦点となります。