SBI証券に一部の業務停止命じる方針固める 金融庁

ネット証券大手のSBI証券が上場後の「初値」をつり上げるための注文と知りながら買い注文を受け付けていたとして、金融庁は金融商品取引法に基づいて一部の業務の停止を命じる方針を固めました。

SBI証券は、2020年から2021年にかけて、IPO=新規株式公開を担当した3つの銘柄について、上場後の「初値」をつり上げるための注文と知りながら買い注文を受け付けていたとして証券取引等監視委員会が先月行政処分を行うよう金融庁に勧告していました。

金融庁は、こうした行為は相場をゆがめる悪質なもので金融商品取引法に違反するとして、会社に対し新規上場企業の株式の売買を受託する業務を停止するよう命じる方針を固めました。

業務の停止は数日程度で、個人の投資家向けの売買などは対象とはならない見通しです。

また、合わせて法令順守の体制の強化などを求める業務改善命令も出す方針です。