プーチン大統領 北方領土 将来訪問する可能性を示唆

ロシアのプーチン大統領は、11日に極東地域を訪問中に北方領土について、「残念ながら、私はまだ行ったことはないが必ず行くつもりだ」と述べ、将来、訪問する可能性を示唆しました。

ロシアのプーチン大統領は、ことし3月の大統領選挙を前に、10日からロシア極東を訪れていて、11日は、訪問先のハバロフスク地方で行われた会合に参加しました。

この中で、北方領土の国後島の観光開発に関わっているという企業の代表者の質問に応じ、北方領土を含む島々について「非常に興味深いところだという。残念ながら、私はまだ行ったことはないが必ず行くつもりだ」と述べました。

また、プーチン大統領は「島々の観光を発展させる必要がある」と述べました。

プーチン大統領としては、北方領土を自国の領土として開発していく姿勢をアピールするとともに、将来、訪問する可能性を示唆することで、日本側をけん制するねらいもあるとみられます。

北方領土をめぐっては12月に、ラブロフ外相が「日本を含むどの国とも、領土をめぐる論争はもはや存在しない」と述べるなど、プーチン政権はウクライナへの軍事侵攻以降、北方領土問題を含む平和条約交渉の中断を一方的に表明し、日本への強硬姿勢を改めて示しています。