宮内庁長官「現地の状況を見極め 両陛下の訪問調整したい」

宮内庁の西村泰彦長官は、11日の定例記者会見で、天皇皇后両陛下が能登半島地震の被災地のことを非常に心配されているとしたうえで、「当然、直接お見舞いに行って皆さんにお声がけしたいという気持ちはおありだと拝察している。現地の状況が落ち着いていないので、現地の状況を見極めつつ両陛下のご意向を伺いながら現地と調整していきたい」と述べました。

側近によりますと、両陛下は、被災者が今なお厳しい状況に置かれていることや避難を余儀なくされている人の健康状態を案じていて、石川県で災害関連死が確認されたことにも心を痛められているということです。

懸命の救助活動や支援活動が続いていることから、現時点では訪問に向けた具体的な調整は始まっていませんが、今後、宮内庁として、被災地の状況やタイミングを見極め、政府と調整しながら両陛下の訪問を検討していくということです。