日本航空高校石川 被災で新年度から生徒たちを山梨の系列校へ

今回の地震では、石川県輪島市の日本航空高校石川も被災し、新年度から山梨県にある系列校のキャンパスで生徒たちを受け入れることになりました。野球部は、センバツ高校野球出場の可能性があり、練習拠点を山梨に移すため、11日、グローブや練習着などを運び出しました。

日本航空高校石川は、地震で貯水タンクが破損したり、周辺の道路が陥没したりしたため、生徒の通学が困難になり、4月から生徒およそ600人を系列校の山梨キャンパスで受け入れます。

日本航空高校石川は、センバツ高校野球につながる去年秋の北信越大会でベスト4に入ってセンバツ出場の可能性があり、野球部は一足早く主力の選手など30人の練習拠点を山梨に移すことになりました。

11日は、野球部の中村隆監督がコーチ2人とともに地震発生から初めて野球部の寮を訪れ、家具などが倒れた部屋で部員に電話をかけながらグローブや練習着などをバッグに詰めていました。

中村監督は「思っていた以上に物が散乱していて、足の踏み場もなくことばがないです。生徒たちも不安が多いと思いますが少しでも前を向いて自分たちがやれることを考えてやっていきたい」と話していました。

野球部は、早ければ来週中にも練習を再開する方針だということです。