米大統領選 共和党から立候補表明のクリスティー氏 撤退を表明

ことし秋のアメリカ大統領選挙に向け野党・共和党から立候補を表明していたニュージャージー州のクリスティー前知事が選挙戦から撤退することを表明しました。

ことし11月のアメリカ大統領選挙に向け、共和党の候補者指名を目指していたクリスティー氏は10日、ニューハンプシャー州で集会を開きました。

この中でクリスティー氏は「指名を勝ち取り、バイデン大統領をやぶり、共和党を希望に満ちたものとして取り戻したかったが、勝利までの道筋はなくなった」と述べ、選挙戦から撤退することを表明しました。

クリスティー氏は東部ニュージャージー州の知事を2018年まで2期8年務め、その間の2016年の大統領選挙でも共和党の候補者指名を目指しましたが、途中で撤退しました。

今回の選挙戦ではトランプ前大統領に対する批判の急先ぽうとして穏健な保守派である自分こそが今のアメリカに必要だとアピールしてきましたが、トランプ氏が支持率で共和党のほかの候補者を大きくリードする中、支持を広げることができませんでした。

クリスティー氏は撤退を表明した10日の集会でも「トランプ氏を大統領に二度としないことを誓う」と述べてトランプ氏を批判する立場を改めて強調しました。

大統領選挙に向けた共和党の候補者選びは今月15日から中西部アイオワ州を幕開けに、全米各州などで順次、行われます。