スズキ インドで新工場建設など計画発表 EV増産視野に市場強化

自動車メーカーの「スズキ」は、主力市場のインドで6000億円余りを投じて年間100万台規模の新工場の建設などを進める計画を発表しました。将来的なEV=電気自動車の増産も視野に、インド市場をさらに強化する方針です。

スズキは、インドで、西部のグジャラート州などに3つの生産拠点がありますが、さらに生産能力を増強するため、グジャラート州に新たな工場を建設することで州政府と基本合意したということです。

新工場は、2028年度の稼働開始を目指し、生産能力は年間100万台を見込んでいます。

さらに会社は、グジャラート州にある別の工場で、EVの生産も可能となる新たな生産ラインを設ける計画も発表しました。

2026年度の稼働を目指す方針で、この工場の生産能力は年間25万台増えるということです。

2つの計画の投資額は、合わせて今の日本円にしておよそ6600億円に上るとしています。

会社は、インドで昨年度およそ190万台を生産していますが、すでに決めているハリヤナ州の新工場の建設計画もあわせて、2030年度までに年間400万台の生産能力を確保することになります。

スズキはインドを主力市場と位置づけ、販売シェアが4割を超えるトップとなっていますが、このところは韓国や地元のメーカーとの競争が激しく、生産能力の大幅な増強によって競争力を高めるねらいがあります。