旅客機の窓パネル吹き飛ぶ事故 ボーイングCEO“過ち認め対応”

アメリカのアラスカ航空が運航する旅客機で、飛行中に窓部分のパネルが吹き飛んだ事故をめぐり、ボーイングのカルフーンCEOは9日、従業員に向けて、過ちを認めて対応していくと発言しました。今後、事故原因の究明が焦点となります。

アメリカ西部のオレゴン州の上空で5日、アラスカ航空が運航する旅客機ボーイング737MAX9の客席後部の窓部分のパネルが吹き飛び、緊急着陸しました。

ボーイングのカルフーンCEOは9日に開かれた安全対策会議で従業員に対し、「まず第1に、みずからの過ちを認めたうえで対応していく」と述べました。

事故を受け、FAA=アメリカ連邦航空局は、同型機について一時的に運航を停止するよう指示を出し、世界で171機が運航停止となっています。

イギリスの経済誌「エコノミスト」はアナリストの予測として、ボーイングの航空会社への補償は1日あたり230万ドル、およそ3億3000万円にも及ぶと伝えています。

一方、事故を調査するNTSB=国家運輸安全委員会のホメンディ委員長は乗員の話として、事故当時、操縦室のドアが開いたと説明しました。

急減圧が起きたときにはドアは開くよう設計されているとしつつ、「激しい騒音と突風に襲われ、機長たちは互いの声や管制官の声を聞き取ることにも苦心した。情報がゼロで厳しい状況だった」と指摘しています。

今後、事故原因の究明が焦点となります。