能登半島地震 全国から応援の介護職員など募集し派遣へ 厚労省

今回の地震では多くの高齢者施設や障害者施設も被災していて、施設への人的な支援が課題となる中、厚生労働省は全国の福祉施設から応援の介護職員などを募集し、被災した施設に派遣することになりました。

厚生労働省によりますと、能登半島地震では10日午前7時の時点で、石川県内で145の高齢者施設と32の障害者施設で断水や停電などの被害が確認されています。

被災した施設などによりますと、元日から職員が泊まり込みで支援を続けているところもあるなど厳しい状況で、被災した施設への人的な支援が課題となっています。

こうした状況を受けて、厚生労働省は全国の福祉施設から応援の介護職員などを募り被災した施設に派遣することを決め、今月15日から来月まで派遣が可能な職員を登録してもらうよう、10日、都道府県に向けて通知を出しました。

派遣される職員は都道府県を通じて厚生労働省などが集約し、現地に送ることにしています。

被災地では各地の施設で入所者の支援などにあたってもらう予定で、石川県と調整した上で、順次、職員を派遣する方針です。

また、派遣に必要な人件費や移動費用は公費で負担することを想定しているということです。