ガザ地区 「国境なき医師団」避難施設に砲弾直撃 5歳女児死亡

国際NGO「国境なき医師団」は9日、パレスチナのガザ地区でスタッフやその家族などが避難していた施設に砲弾が直撃し、5歳の女の子が死亡したと発表しました。

「国境なき医師団」によりますと、8日午前、ガザ地区南部のハンユニスにあるスタッフとその家族100人以上が避難している施設に砲弾が直撃しました。

砲弾は爆発しなかったものの、施設にいた4人がけがをし、このうち病院で治療を受けていた5歳の女の子が9日死亡したということです。

「国境なき医師団」は事前にイスラエル軍に対して、この施設にスタッフとその家族がいることを通知していましたが、イスラエル軍からの避難通告などは出ていなかったということです。

「国境なき医師団」は今回の砲弾を誰が発射したかは断定できないとしていますが、砲弾はイスラエル軍が使用しているものと酷似しているということで、イスラエル側に詳しい説明を求めています。

「国境なき医師団」はホームページに声明を発表し、「私たちは深い悲しみを感じている。このような民間人への攻撃を許すことはできず、ガザに安全な場所などないと改めて示すものだ。この砲弾は爆発しなかったが、もし爆発していれば、さらに多くの犠牲者が出ていただろう」としています。