地震で大きな被害受けた水族館 ジンベエザメ2匹死ぬ 石川 七尾

地震で設備に大きな被害を受けた石川県七尾市の「のとじま水族館」では、飼育されていた2匹のジンベエザメのうち1匹が9日、死んだのに続き、10日、もう1匹も死にました。水族館は飼育していた生き物を別の施設に移送するなど対応を急いでいます。

七尾市の「のとじま水族館」は2匹のジンベエザメを飼育し、多くの人に親しまれていましたが、地震で館内の設備などに大きな被害を受け、ジンベエザメを飼育していた水槽も、水をろ過する装置が停止するなどしていたということです。

そして、9日、2匹のうち「ハチベエ」が水槽の中で死んでいるのが見つかり、さらに10日になって、残されたもう1匹の「ハク」も死んでいるのを飼育員が確認したということです。

水族館は被害が大きく、十分な飼育体制が整っていないとして、アザラシやイルカなどを順次、別の施設に移送するなど対応を急いでいます。

水族館の職員は「多くの人に親しまれてきた2匹の死は非常に残念です。引き続き、生き物の命をつなぐために復旧活動に努める」と話しています。