富山 氷見 すべての学校で心のケアにスクールカウンセラー配置

地震の被害が大きい富山県氷見市では、10日に小中学校などの始業式が予定より1日遅れて行われました。子どもたちがストレスや不安を抱えていることが予想されるため、市内すべての学校にスクールカウンセラーが配置されました。

氷見市では、いまも断水が続いていたり、校舎の損壊で一部の教室に人が入れない状態になっていたりする小学校などが4校あります。

市が校舎の安全確認を行っていたため、10日に、すべての学校で予定より1日遅れて始業式が行われました。

このうち断水が続き、給水所にもなっている海峰小学校で行われた始業式には、全校児童50人余りが集まり、はじめに黙とうをささげました。

西裕之校長が「皆さんが元気に登校してくれて、ほっとしています。3学期は、地震で学んだ感謝することと、助け合うことを忘れずに過ごしてください」とあいさつすると、児童たちは真剣な面持ちで聞いていました。

小学6年生の男の子は「トイレが使えなかったり、お風呂に入れなかったりして困っています。久しぶりに友達に会えてうれしかったです」と話していました。

小学5年生の女の子は「防災グッズを持たずに避難をしたので、今後は、すぐに防災グッズを持って避難できるようにしたいです」と話していました。

新学期から市では、すべての学校にスクールカウンセラーを配置するなどして、ストレスや不安を抱える児童や生徒の心のケアを行うことにしています。

スクールカウンセラーの岡村伸也さんは「子どもたちの敏感な変化に気付いてあげたいです。担任の先生にも、子どもたちへの接し方をアドバイスしたいです」と話していました。