国指定の重要文化財「旧笹川家住宅」で応急危険度判定 新潟市

地震の影響で休館している新潟市にある国指定の重要文化財「旧笹川家住宅」で倒壊のおそれがないかなどを確認する応急危険度判定が行われ、市は結果をみて今後の対応を検討する方針です。

新潟市南区にある国指定の重要文化財「旧笹川家住宅」は江戸時代の庄屋の住宅で、今回の地震の影響で蔵の壁が剥がれたり、建物にゆがみが生じたりするなどの被害が出て休館が続いています。

9日は、建物に倒壊のおそれがないかなどを確認する応急危険度判定が行われ、市職員の立ち会いのもと、建築士など合わせて4人が柱などの傾きや扉のゆがみなどを調べました。

また4人は建物の「はり」がずれていることや、貴重な壁紙が破れていることも確認していました。

市は応急危険度判定の結果をみて再開時期など今後の対応を検討する方針です。

新潟市南区の灰野知明課長補佐は「調査結果を検討し、安全な状況になりしだい、また皆さんにお越しいただきたい」と話していました。

県によりますと今回の地震の影響で、県内では、世界文化遺産への登録を目指す佐渡市の「佐渡金銀山遺跡」で外壁が破損したりのり面が崩落したりするなど、あわせて36の文化財で被災が確認されています。