能登半島地震の被災地 厳しい寒さ続く 低体温症に十分注意を

最大震度7を観測した能登半島地震の被災地では厳しい寒さが続いています。低体温症に十分注意して、家族や周りに体調を崩している人がいないか声をかけあい、定期的に体を動かすなど対策を心がけてください。

今月1日に発生した能登半島地震の被災地を含む北陸や新潟県では、上空の寒気などの影響で、10日昼すぎにかけて断続的に雨が降りました。

雨は弱まりましたが、地震の揺れで地盤が緩んでいるところがあり、気象庁は11日明け方にかけて土砂災害に注意するよう呼びかけています。

低体温症に注意

被災地では今夜以降、再び厳しい冷え込みとなる見込みで、
11日朝の最低気温は
▽石川県輪島市でマイナス2度
▽金沢市で0度まで下がると予想されています。

避難生活の長期化で体調を崩す人が相次ぎ、避難生活中に亡くなる人も出ています。

特に低体温症に十分注意して、家族や周りに体調を崩している人がいないか声をかけあい、できるかぎり暖を取って定期的に体を動かすなど対策を心がけてください。

今後の地震活動に注意

能登地方やその周辺を震源とする地震活動は活発な状態が続いていて、時折、強い揺れを伴う地震が発生しています。

9日も
▽新潟県で震度5弱の揺れを観測したほか
▽石川県でも震度4を観測しました。

震度1以上の揺れを観測した地震は10日午後4時までに1296回にのぼっています。

気象庁は今後1か月ほどは最大震度5強程度かそれ以上の揺れに注意するよう呼びかけています。