ことし1月~5月値上げ予定の食品 去年比で約6割減少する見通し

ことし1月から5月までに値上げが予定されている食品は、去年の同じ時期に比べておよそ6割減少する見通しとなっています。調査を行った会社ではことし1年間の値上げの品目数は去年の半数以下の水準で推移すると予想しています。

国内の主な食品メーカー195社を対象に帝国データバンクが12月末の時点で各社の公表に基づいて調査したところ、ことし1月から5月までの間に値上げが予定されている食品は、オリーブオイルや冷凍食品、輸入ウイスキーなど合わせて3891品目となっています。

これは去年の同じ時期の9781品目と比べるとおよそ60%の減少です。

食材の価格や物流費などは上昇が続いていますが、輸入する原材料などの価格が前年と比べて下落していることもあり、値上げのペースが鈍化する見通しです。

去年は、急激な円安や原材料価格の高騰で年間の値上げの品目数が3万2396にのぼり、過去30年間で異例の多さとなりましたが、調査を行った会社では、ことしは去年の半数以下となる最大で1万から1万5000品目で推移すると予想しています。

消費者の節約志向も高まる中、ことしの後半にかけて各社の値上げの動きがどのようになるかが焦点となります。