能登半島地震の影響 日本ガイシ 3つの工場で生産停止

名古屋市に本社がある大手セラミックスメーカーの「日本ガイシ」は能登半島地震の影響で、自動車部品などを製造する石川県内の3つの工場で生産を停止していることを明らかにしました。

日本ガイシによりますと、能登半島地震の影響で生産を停止しているのは、
▽能美市にある「石川工場」と、
いずれもグループ会社で、
▽能美市にある「NGKセラミックデバイス 石川工場」、
▽志賀町にある「北陸エナジス」の合わせて3つの工場です。

このうち、志賀町の工場は今月4日から、能美市の2つの工場は9日から新年の生産を始める予定でしたが、今月1日の地震で、壁や床のひび割れや天井の落下のほか、設備が壊れるなどの被害が見つかったため、生産を停止し、安全確認や復旧作業を行っているということです。

会社によりますと、これらの工場では、自動車の排ガスを浄化するためのセラミック部品や、自動車の排ガスに含まれる窒素酸化物を測定するセンサーなどを製造しているということです。

今のところ、生産再開の見通しはたっていないということで、日本ガイシは「引き続き安全を最優先に確認を進め、生産に向け準備します」とコメントしています。