石川 新型コロナ 医療機関で正確な患者数の把握が困難に

能登半島地震の影響で、石川県では新型コロナウイルスなどの発生状況を把握するために調査の対象となっている、県内の医療機関で正確な患者数の把握が難しくなっていて、県は早期の体制づくりを進めることにしています。

新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症は発生状況を把握するため全国で定点調査の対象となる医療機関が決まっていて石川県では48の医療機関から寄せられた報告をもとに毎週、患者数を集計して国などに報告しています。

県によりますと、今回の地震の影響で、調査対象となっている医療機関のうち
▽能登北部の6か所すべてと
▽能登中部の1か所で施設が被災するなどして報告が困難になっているということです。

このため地震のあった今月1日以降については、患者数が把握できる医療機関に限って集計して報告するということです。

県によりますと、被災地では避難所などで発熱などの体調不良を訴える人が相次いでいて、現場の保健師や災害派遣医療チーム「DMAT」などが対応にあたっているということです。

石川県保健環境センターは「県外から応援で来ている医療従事者も多く、正確な患者数を報告できる状況にない。できるかぎりすみやかに、感染症の発生状況を報告できる体制づくりを支援していきたい」としています。