“早い段階から家族を亡くした人たちの心のケアを” 支援団体

今回の地震で被災地に入り、家族を亡くした人たちの支援に取り組んできた団体のメンバーが9日、金沢市内でNHKの取材に応じ、なるべく早い段階から家族を亡くし大きなショックを受けている人たちの心のケアを行う必要があると話しました。

遺族の心のケアに取り組む団体で医師や看護師などで作る「日本DMORT」は、1月4日以降、被害が大きかった石川県の珠洲市と輪島市に入り、遺体安置所などで、地震により家族を亡くした人たちの支援を行ってきました。

9日、これまで被災地で活動していたメンバーが金沢市内で遺族の心情を踏まえ、匿名で取材に応じました。

被災地では、メンバーの医師や看護師など合わせて8人が、各地の遺体安置所で、家族や親族を亡くした人が面会に来た際に一緒に立ち会ってつらい胸の内を聞くなどして寄り添いながら心のケアにあたったということです。

輪島市で活動を行ったメンバーの1人は「心と体は一体なので大きなショックを受けて体調を崩す人もいる。被災地ではできるだけそばに寄り添いながらしっかりと話を聞くなどの活動を行ってきた。なるべく早い段階から、長期的に医療関係者が被災地に入り、大事な人を失った人たちの心の支援をすることが必要だ」と話していました。