石川県知事 「特定非常災害」への迅速な指定を首相に要望

石川県の馳知事は、9日午後開かれた県の災害対策本部会議に出席した岸田総理大臣に、運転免許証の有効期間の延長など被災者に行政上の特例措置が適用される「特定非常災害」への迅速な指定を要望しました。

馳知事は、9日午後開かれた県の災害対策本部会議にオンラインで出席した岸田総理大臣に対し「甚大な被害状況で、アクセス方法が限られているうえ高齢化が進んでいる地域という特殊性もかんがみて過去の例にとらわれない格別の支援をお願いしたい」と述べました。

そのうえで、
▽運転免許証の有効期間の延長など、被災者に行政上の特例措置が適用される「特定非常災害」への迅速な指定のほか、
▽上下水道の復旧について国が権限代行できる仕組み作り、
▽当面の生活資金を支援するため企業が従業員を休業させた時に休業手当の一部を助成する「雇用調整助成金」の特例措置を適用することなどを要望しました。

岸田首相「可能なかぎりの支援策に全力 被災者に寄り添う」

これに対し、岸田総理大臣は「被災地からの声として真摯(しんし)に受け止め、可能なかぎりの支援策を用意するよう、政府としても全力で努力する。被災地の皆さんが再び平穏な生活を取り戻せるよう被災地、被災者に寄り添っていく」と述べました。