立民 岡田幹事長 “自民は派閥の廃止も含めて議論すべき”

自民党が今週新たに発足させる「政治刷新本部」をめぐり、立憲民主党の岡田幹事長は、派閥の廃止も含めて議論すべきだという考えを示しました。

自民党は派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、今週新たに「政治刷新本部」を発足させ、再発防止策や派閥の在り方などの検討を行うことにしています。

これについて、立憲民主党の岡田幹事長は9日の記者会見で「派閥の問題をしっかり議論できるか注視している。岸田総理大臣が派閥が残ることを前提に話をしていることは極めて遺憾で、廃止を含めてフラットに議論すべきだ」と述べました。

また、7日に安倍派の池田佳隆衆議院議員が逮捕されたことについて「みずから身の処し方を決定すべきだ。自民党も池田議員が比例代表の議席にとどまっていることを許すのかという問題がある」と述べました。

一方、岡田氏は、政治資金規正法の改正に向けた議論を行うため、党内に「政治改革実行本部」を設け、みずからが本部長に就任することを明らかにしました。

共産 小池書記局長「真相明らかにすることなしに刷新なし」

共産党の小池書記局長は記者会見で「自民党ぐるみで裏金づくりをしていて、自民党全体の責任が問われている。『政治刷新本部』で麻生副総裁や菅前総理大臣を最高顧問にしても、真相を明らかにすることなしに刷新などありえない。自民党が始めているのは、結局新たな抜け道づくりだ」と述べました。

また、派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、安倍派の池田佳隆衆議院議員が逮捕されたことについて「自民党は電光石火で池田議員を除名したが、とかげの尻尾切りのようなことでごまかさず、真相を明らかにすべきだ」と述べました。