【9日】孤立状態 少なくとも22地区 3100人余 輪島 珠洲 能登

石川県によりますと、9日午後2時現在で輪島市、珠洲市、能登町の少なくとも22地区の3100人余りが道路が通れなくなるなどして依然として孤立状態になっているということです。

孤立状態になっている地区です。

▽輪島市の
▼大屋地区の149人、▼鵠巣地区の695人、▼町野地区の104人、▼南志見地区の222人、▼西保地区の814人、▼仁岸地区の7人、▼小山地区の26人、▼諸岡地区の61人、▼上河内地区の7人、▼小石地区の8人、▼本郷地区の3人、▼浦上地区の303人、▼七浦地区の351人、それに人数はわかっていませんが▼河原田地区など。

▽珠洲市の
▼真浦町の4人、▼清水町の15人、▼仁江町の23人、▼片岩町の37人、▼長橋町の50人、▼大谷町の231人。

▽能登町の
▼水滝地区の5人、▼柳田信部地区の8人。

孤立状態になっているのは県内であわせて、少なくとも22地区、3123人にのぼります。

このほか、孤立状態は解消されたものの、道路の状態などが不安定だとして引き続き支援が必要な「要支援集落」が多くあるということです。

NHKの情報提供窓口「ニュースポスト」と「スクープBOX」には、石川県の輪島市や珠洲市、それに能登町などで孤立状態になっているという情報が複数寄せられています。

●9日午後5時までにNHKが新たに確認した情報は以下の通りです。

「危険と隣り合わせ 救助急いで」 輪島市

孤立状態になっている石川県輪島市西二又町を今月6日に自衛隊とともに歩いて出たという女性が取材に応じました。

女性によりますと地震のあと、土砂崩れなどで集落に通じる道路が寸断された上、電気や水道が使えず通信手段も途絶えたため、外と連絡を取ることができなかったということです。

物資を届けに来た自衛隊に声を掛け、一緒に山の中を歩いて家族で集落を離れたということですが、途中、体を支えるロープが必要なほど険しい場所もあり、同じルートを高齢者が通るのは難しいと感じたということです。

夫の両親は集落に残っていましたが、9日午後、父親が体調を崩し、ドクターヘリで搬送されたと連絡があったということです。

女性は「二次被害や避難の長期化による体調の悪化が心配なので、ヘリを使うなどして救助を急いでほしい」と話していました。

●6日午後5時までにNHKが確認した情報は以下の通りです。
※その後、孤立が解消している地域が含まれている可能性があります。

【輪島市】
▽大沢町

●5日午後8時までにNHKが確認した情報は以下の通りです。
※その後、孤立が解消している地域が含まれている可能性があります。

【輪島市】
▽西二又町、▽上山町、▽空熊町飛垣地、▽赤崎町、▽鵜入町

●4日午後7時までにNHKが確認した情報は以下の通りです。
※その後、孤立が解消している地域が含まれている可能性があります。

【輪島市】
▽町野町広江、▽町野町寺山、▽長井町、▽深見町一乗地区、▽門前町七浦地区、▽門前町皆月地区、▽白米町、▽空熊町前田、▽空熊町別所、▽滝又町、▽別所谷町、▽稲屋町、▽小池町

【珠洲市】
▽川浦町、▽笹波町【能登町】▽小間生地区、▽十郎原地区