立民 “衆参予算委で集中審議を” 能登半島地震の対応で

自民党と立憲民主党の国会対策委員長が会談し、立憲民主党は能登半島地震の政府の対応などを確認するため、今月下旬に調整されている通常国会の召集前に衆参両院の予算委員会で集中審議を行うよう求めました。

自民党の浜田国会対策委員長と立憲民主党の安住国会対策委員長は、9日、国会内で会談しました。

この中で浜田氏はことしの通常国会について、政府・与党は再来週・今月21日の週に召集する方向で調整していると説明しました。

これに対し安住氏は能登半島地震の政府の対応などを確認するため、通常国会の召集前に衆参両院の予算委員会で集中審議を行うよう求めました。

浜田氏は予算委員会も含めた閉会中審査を必要に応じて前向きに検討する考えを伝えました。

一方、浜田氏は自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件でおととい池田佳隆衆議院議員が逮捕されたことを陳謝しました。

自民 御法川氏「地震対応 前向きに」

自民党の国会対策委員長代理に起用される予定の御法川信英氏は記者団に対し「地震の対応で政府から話を聴く時間を設けてもらいたいという話があり、大事な話なので、できるだけ前向きにやっていく。通常国会の召集日が決まっていないが、必要があれば閉会中審査を行うということもありうる」と述べました。

一方、池田佳隆衆議院議員が逮捕されたことについて「もともとは自民党の議員であり、浜田国会対策委員長から『申し訳ない』という話をした」と述べました。

立民 安住国対委員長「予備費で十分と思ったら大間違い」

立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し「震災の状況を確認したいので、通常国会の召集前に衆参両院の予算委員会の集中審議の開催を提案し、持ち帰ってもらった。政治とカネの問題については、通常国会の冒頭で集中審議を求めたい。復興は長期に支えていかなければならず、新年度の補正予算案をきちんと組み、財源を手当するスキームを作るべきだと申し上げた。予備費で十分だと思ったら大間違いだ」と述べました。

一方、派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、自民党に所属していた池田佳隆衆議院議員が逮捕されたことについて「去年から自民党に所属していた衆議院議員が3人も逮捕され、異常事態だ。議員歳費ももらっており、国民から理解を得られないと強く抗議した」と述べました。