ボーイング737MAX 事故機と同型機でパネル固定のボルトに緩み

アメリカのアラスカ航空が運航する旅客機、ボーイング737MAXの飛行中に窓部分のパネルが吹き飛んだ事故をめぐり、同じタイプの機体を運用するユナイテッド航空でも、このパネルを固定するボルトに緩みが見つかったと複数のメディアが伝えました。

アメリカ西部のオレゴン州の上空で5日、アラスカ航空が運航する旅客機ボーイング737MAX9の客席後部の窓部分のパネルが吹き飛び、緊急着陸しました。

このパネルは航空会社によってはオプションで非常口として使える設計となっています。

事態を重く見たFAA=アメリカ連邦航空局は、同型機の運航を一時的に停止するよう指示を出しました。

こうした中、有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルなど複数のメディアは8日、同じタイプの機体を運用するユナイテッド航空でも窓部分のパネルを固定するボルトの緩みが見つかったと伝えました。

ロイター通信はボルトの緩みが見つかったのは10機程度で、すべて、各機体の同じ部分で発見されたと伝えています。

事故を調査するNTSB=国家運輸安全委員会は8日、オレゴン州のポートランドでアラスカ航空のパネルの一部が見つかり、調査を行っていると発表しました。

ボーイング社の「737MAX」シリーズは、日本の航空会社は運航していませんが、2018年と19年には相次いで墜落事故を起こし、一時運航が停止されていました。