1月1日に発生した能登半島地震では、
▽石川県の志賀町で震度7の激しい揺れを観測したほか
▽震度6強を能登地方の各地で
▽震度6弱を新潟県長岡市で観測しました。
能登半島 あすにかけ大気不安定 雨強まる 土砂災害など注意
最大震度7を観測した能登半島地震の被災地は、上空の寒気などの影響で10日にかけて大気の不安定な状態が続き雨が強まる見込みです。低体温症のほか土砂災害やなだれなどに十分注意が必要です。
また、9日も新潟県で震度5弱、石川県でも震度4の揺れを観測するなど、地震活動が活発な状態が続いていて、今後1か月ほどは最大震度5強程度かそれ以上の揺れに注意が必要です。
10日にかけ大雨のおそれ
北陸では上空の寒気などの影響で大気の状態が不安定になっていて石川県の能登半島を中心に雨が降っています。
北陸や新潟県では10日にかけて大気の不安定な状態が続き、雷を伴って雨が強まる見込みで、10日夕方までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで
▽新潟県で60ミリ
▽石川県と富山県で50ミリ
▽福井県で30ミリと予想されています。
地震の揺れで地盤が緩んでいるところがあり、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあるため、土砂災害に十分注意してください。
また、被災地では7日からの雪が残っているところもあり、相次ぐ地震で損傷を受けた建物は積雪の重みで倒壊するおそれもあるため注意が必要です。
夜も厳しい冷え込みの見込み 低体温症に注意
被災地では夜も厳しい冷え込みとなる見込みで、石川県輪島市では10日朝の最低気温が3度まで下がると予想されています。
低体温症に十分注意して家族や周りに体調を崩している人がいないか声を掛けあい、できるかぎり暖を取って定期的に体を動かすなど対策を心がけてください。
今後の地震活動に注意を
能登地方やその周辺を震源とする地震活動は活発な状態が続いていて、時折、強い揺れを伴う地震が発生しています。
9日も午後6時ごろに▽新潟県長岡市で震度5弱の揺れを観測したほか、
震度4の揺れを新潟県の▽新潟市中央区、▽三条市、▽上越市、▽佐渡市
石川県の▽七尾市、▽輪島市、▽珠洲市、▽能登町などで観測しました。
震度1以上の揺れを観測した地震は、9日午後4時までに1262回に上っています。
気象庁は今後1か月ほどは最大震度5強程度かそれ以上の揺れに注意するよう呼びかけています。