イスラエル軍 ガザ地区に加え隣国レバノンへも攻撃強める

イスラエル軍は8日もガザ地区への地上作戦と空爆を続け、ガザ地区の保健当局は過去24時間で249人が死亡したとしています。

一方で、イスラエル軍は隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの幹部を殺害するなどレバノンへの攻撃も強めていて、地域の緊張がさらに高まることが懸念されています。

イスラエル軍は8日、南部ハンユニスでイスラム組織ハマスの武器庫など30の標的を攻撃したほか、多数の戦闘員を殺害したと発表しました。

また、パレスチナの地元メディアは、ハンユニスのほか、中部にあるマガジ難民キャンプでも激しい攻撃が行われたと伝えていて、ガザ地区の保健当局は8日、過去24時間にイスラエル軍の攻撃で249人が死亡し、これまでの死者は2万3084人に上るとしています。

一方、イスラエル軍は隣国レバノンへの攻撃も繰り返していて、南部に拠点を置くイスラム教シーア派組織ヒズボラは8日、イスラエル軍の攻撃で幹部1人が殺害されたと発表しました。

イスラエルのネタニヤフ首相は、北部に展開する部隊を視察し「ヒズボラは大きな過ちを犯している。われわれはあらゆる手段で北部での安全を取り戻す」と述べ、ヒズボラに対しても軍事作戦を継続する姿勢を強調しました。

イスラエル軍がガザ地区に加え、レバノンへの攻撃も強めていることで、地域の緊張がさらに高まることが懸念されています。