将棋「王将戦」第1局 藤井聡太八冠が勝利

将棋の八大タイトルの1つ、「王将戦」七番勝負の第1局が栃木県で行われ、藤井聡太八冠(21)が挑戦者の菅井竜也八段(31)に勝ち、ことし最初の防衛戦の初戦を白星で飾りました。

「王将戦」七番勝負の第1局は栃木県大田原市のホテルで行われ、2日目の8日は先手の菅井八段の「封じ手」から再開しました。

両者とも自陣で守りを固めて相手の出方をうかがう展開が続きますが、午後になって藤井八冠が残り時間30分を切ったところで敵陣に歩を打ち込むと、互いに攻め合いとなります。

藤井八冠は残り時間が少なくなる中、駒の数を背景に形勢を有利に持ち込みます。

菅井八段も必死に守りを固め反撃しますが、午後6時30分、菅井八段が120手までで投了。

去年、史上初の八大タイトル独占を果たした藤井八冠が、ことし最初の防衛戦の初戦を白星で飾りました。

「王将戦」七番勝負は、ことし3月にかけて日程が組まれ先に4勝した方がタイトル獲得となります。

第2局は、佐賀県上峰町で行われます。

両対局者コメント

「王将戦」七番勝負の初戦を白星で飾った藤井八冠は対局後「攻め合いのときに自信がない局面が続いたが、頑張れそうな形になった。序盤の構想に課題が残ったかと思うので第2局に向けて修正できたらと思う」と話していました。

一方、敗れた菅井八段は「『封じ手』のときは手が広く、すごく難しい局面だった。中盤、終盤の読みの精度が反省点だ。第2局は集中して頑張りたい」と話していました。