石川 避難所で新型コロナやノロなど感染相次ぐ 健康管理難しく

石川県の馳知事は、8日午後開かれた県の災害対策本部会議で、輪島市の避難所で新型コロナウイルスやノロウイルスの感染者が発生し、隔離する必要があるとして、感染していない人を金沢市へ移すことができないか検討を進めていることを明らかにしました。

輪島市の避難所で感染していない人を金沢市へ移す検討

石川県によりますと、避難所で新型コロナウイルスやノロウイルスなどの感染が出ていますが、避難所はいっぱいになっていて感染者を隔離するスペースが確保できなくなっています。

このため馳知事は、8日の災害対策本部会議で、感染者が出ている輪島市の避難所から感染していない人を金沢市に移すことができないか検討を進めていることを明らかにしました。

県によりますと、輪島市から要請を受けた金沢市が避難所の設置を検討しているということです。

志賀町では感染している人向けの避難所を準備

石川県志賀町によりますと、避難所で発熱などの症状を訴える人がいたことから検査を行ったところ、8日午前10時までに14か所の避難所のうち3か所にいる合わせて13人に新型コロナウイルスへの感染が確認されたということです。

それぞれの避難所では、感染した人を隔離するなどの対応をしているということですが、町では今後、さらに感染が広がらないよう感染している人向けの避難所を準備中だということです。

町によりますと、避難所はこまめな消毒やマスクの着用などの感染症対策を進めているということですが、人の出入りが多く、断水も続いていることなどから健康管理が難しい状況だということです。

町の担当者は「避難所の密集状態が改善されるためにも、まずはできるだけ早く断水が解消してほしい」とコメントしています。