気象庁「今後1か月程度 最大震度5強程度以上の地震に注意を」

能登半島地震の発生から1週間となったことを受けて、気象庁は8日午後に会見を開き、地震の回数は緩やかに減少しているものの、今後1か月程度は、最大震度5強程度以上の地震に注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、1日午後4時から8日午後1時までに震度1以上の揺れを観測する地震は1219回にのぼるということです。

地震の数は増減を繰り返しながら緩やかに減少しているものの、2004年の新潟県中越地震や2016年の熊本地震よりも多く推移しているということです。

そのうえで、1日の地震と同じ程度の地震が発生する可能性は当初と比べて低くなったものの、地震活動は依然として活発な状態が継続しているとして、今後1か月程度は最大震度5強程度以上の地震に注意するとともに、海底で規模の大きな地震が発生した場合は津波に注意するよう呼びかけています。

地震火山・技術調査課の束田進也課長は、「震度7程度の地震の発生確率が減ってはいるが、ゼロになったわけではない。これまで揺れの強かった地域では家屋の倒壊や土砂災害の危険性が高まっているので、復旧活動を行う際は今後の地震活動や雨、雪の状況に十分注意し、危険な場所に立ち入らないなど身の安全を図るよう心がけてほしい」と話しています。