米 国務長官 “犠牲防ぐためのイスラエル側の取り組み不十分”

中東を訪問しているアメリカのブリンケン国務長官は、ガザ地区で民間人の犠牲が増え続けていることについて、犠牲を防ぐためのイスラエル側の取り組みが不十分だとして、さらなる対応を求める考えを強調しました。

アメリカのブリンケン国務長官は7日、中東のヨルダンとカタールを訪れ、政府要人などと会談したあと、記者会見を行いました。

この中でブリンケン長官は、ガザ地区で民間人の犠牲が増え続けていることについて「イスラエルは民間人を保護するためにさらに取り組むことが不可欠だ」と述べ、イスラエル側の取り組みが不十分だという考えを改めて示しました。

そのうえでブリンケン長官は「あまりにも多くの罪のないパレスチナ人が犠牲となっている」と述べ、このあと訪問するイスラエルでの政府要人との会談では民間人の保護に向けた取り組みが主要な議題の1つになるとして、イスラエル側にさらなる対応を求める考えを強調しました。

ガザ地区では、イスラエル軍が攻勢を強め、このところ連日100人を超える死者が出ていて、犠牲者の増加に歯止めがかからない状態となっています。