石川 輪島 大規模な地滑りの兆候で避難指示 住民は全員避難

今回の地震で甚大な被害が出ている輪島市は、輪島野球場の近くで大規模な地滑りの兆候があるとして、7日、付近の地区の75世帯に避難指示を出しました。住民はすでに全員が避難しているということです。

輪島市の坂口茂市長は7日夜、記者会見し、市街地に近い高台にある輪島野球場の近くで大規模な地滑りの兆候があるとして、7日、付近の稲舟町の75世帯に避難指示を出したことを明らかにしました。

市によりますと対象世帯の住民はすでに全員が避難しているということです。

また、輪島市内の紅葉川と鈴屋川、それに町野川の支流のあわせて3つの川では地震の影響とみられる土砂が流れ込んでいるのが見つかったということです。

このうち、紅葉川では、土砂が流れ込んでいる場所の河原田地区の26世帯が住む集落に川の水があふれ出すおそれがあるため、市は1月5日に避難指示を出したということです。

こちらも住民は全員が避難しているということです。

一方、輪島市は、8日から孤立している集落の住民のうち、高齢者や障害者などの要支援者について金沢市に設置される避難所に移動してもらうことにしています。

輪島市では7日午後3時現在で市の人口の半数を超える1万2000人近い人が避難所にいるほか道路が寸断され、孤立状態の地区も多く残されていて厳しい状況が続いています。