台湾総統選 投票前 最後の日曜日 3人の候補者が大規模集会

4年に1度行われる台湾総統選挙の投票日を前に、最後の日曜日となった7日、3人の候補者がそれぞれ大規模な集会で支持を訴え、中国との関係などを争点に激しい戦いを繰り広げています。

台湾では今月13日の総統選挙の投票日を前に7日が最後の日曜日となり、3人の候補者は、南部で有権者が最も多い高雄でそれぞれ大規模な集会を開きました。

このうち、中国の圧力に対抗する姿勢を示す与党・民進党の頼清徳氏は「中国の脅威に直面し、われわれはさらに心を一つにして団結しなければならない」と支持を訴えるとともに、アメリカなど民主主義陣営との協力を強化していく考えを示しました。

一方、中国との交流拡大を訴える最大野党・国民党の侯友宜氏は「台湾海峡は世界で最も危険な場所だと言われているが、私は平和を守る」と民進党政権を非難したうえで政権交代の必要性を強調しました。

野党第2党・民衆党の柯文哲氏は「台湾は民進党だけのものでも国民党だけのものでもない。選挙に勝って台湾を取り戻そう」と2大政党を批判し、台湾には新たな政治が必要だと訴えました。

選挙戦はリードする頼氏を侯氏と柯氏が追う展開になっているとみられ、各候補はみずからの支持層を固めるとともに、無党派層の獲得を目指して激しい戦いを繰り広げています。