羽田空港 事故で閉鎖の滑走路が運用再開 発着回数平常どおりに

航空機どうしの衝突事故の影響で閉鎖していた羽田空港のC滑走路の運用が8日午前0時、再開しました。

羽田空港では事故のあと、連日200便以上の欠航が続いていましたが、国土交通省はC滑走路の運用再開で発着できる回数は平常どおりになるとしています。

都心上空を低高度で飛ぶケース増加

ただ、滑走路脇の一部の灯火が損傷し、修復に最大1か月程度かかることから、この間、都心上空を低い高度で飛ぶケースがこれまでより増えるということです。

国土交通省は「飛行ルート周辺の住民の方にはご迷惑をおかけします。できるだけ早く本来の運用に戻せるよう取り組んで参ります」としています。

連休最終日で混雑 再発防止求める声

運用再開直後にはニューヨーク行きの全日空機が飛び立ち、その後も離着陸が続いていて、3連休最終日の8日、第1ターミナルの出発ロビーは多くの利用客で混雑しています。

栃木に帰省していて沖縄に帰る50代の女性は「事故の報道を見て自分が乗っていたらパニックにならなかったか、不安になりました。毎日、飛行機の運航状況を確認していました。無事に帰れるので、ほっとしています」と話していました。

旅行に出かけるという神奈川県の60代の男性は「今回の事故では乗客が客室乗務員の指示にしっかり従って脱出したことが、すごいと思いました。飛行機に乗るときは離陸前の非常事態についてのアナウンスをしっかり聞くことが大事だと思いました」と話していました。

埼玉県の20代の男性は「事故原因の究明して再発防止を徹底してほしい」と話していました。

全日空 能登発着を除き全便運航予定 日本航空は10日に全便再開へ

羽田空港で滑走路の運用が再開され、羽田を発着する便の欠航はほぼ解消されました。

このうち、全日空では8日以降は能登空港を発着する便をのぞいて全便を運航する予定です。

日本航空は一部影響が続き、8日は羽田と大阪、福岡、熊本の各空港を結ぶ14便、9日は羽田と大阪や福岡を結ぶ9便の欠航が決まっています。

全便の運航再開は10日になる見通しです。

状況によっては今後も欠航の可能性があるということで、最新の運航状況をホームページなどで確認してほしいと呼びかけています。