自民 池田佳隆議員逮捕で除名処分に 党内では動揺広がる

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、安倍派に所属する池田佳隆衆議院議員が逮捕され、これを受けて党は除名処分にしました。
自民党内では現職の国会議員が逮捕される事態に動揺が広がっている一方、野党側は説明責任を果たすよう迫るなど攻勢を強める方針です。

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、検察は7日、政治資金収支報告書にうその記載をしていたとして、安倍派に所属する池田佳隆衆議院議員と政策秘書の2人を政治資金規正法違反の疑いで逮捕しました。

これを受けて自民党は党紀委員会で池田議員を除名処分にしました。

岸田総理大臣は「大変遺憾で重く受け止めている。党として強い危機感をもって政治の信頼回復に努めなければならないと改めて強く感じている」と述べました。

党内では現職国会議員が逮捕される事態に、「ついに逮捕者が出たか」とか「今後事件が広がれば政権運営にさらなる打撃となる」などと動揺が広がっています。

党としては今週新たに設ける「政治刷新本部」で再発防止策や派閥のあり方などの検討を行い信頼回復を図りたい考えです。

これに対し立憲民主党の泉代表は「地震の対応については全面的に協力しているが、政治の悪を正すことについては手を抜いてはいけない。国会でも全力で追及する」と述べました。

野党側は、今月下旬に召集される見通しの通常国会で、岸田総理大臣に対し説明責任を果たすよう迫るとともに、池田議員の辞職を求めるなど攻勢を強める方針です。