上川外相 ウクライナ外相会談 “ドローン検知に約54億円拠出”

ウクライナを訪問している上川外務大臣はクレバ外相と会談し、ロシアからのドローン攻撃を検知するシステムを供与するため、およそ54億円を拠出することを伝えました。

会談は首都キーウで、日本時間の7日午後6時前から、1時間半余り行われました。

冒頭、クレバ外相は、日本が去年のG7広島サミットにゼレンスキー大統領を招いたことなどを「非常に高く評価している」と述べました。

これに対し、上川大臣は、欧米各国の「支援疲れ」も指摘される中、日本として支援を継続する姿勢を伝えました。

そして、新たな支援策として、ロシアからのドローン攻撃を検知するシステムを供与するため、NATO=北大西洋条約機構の基金を通じて、3700万ドル=日本円で、およそ54億円を拠出することを伝えました。

また、越冬支援として、ガスタービンの発電機を5基供与するほか、女性や子どもに対する教育や保健医療の支援を行うことも伝えました。

会談中に空襲警報が発令されたため、終了後の共同記者発表は急きょ、地下のシェルターで行われました。

この中で、上川大臣は「ロシアがミサイルや無人機による攻撃を継続していることを強く非難する。ウクライナが平和を取り戻すことができるよう、支え続けていく決意だ」と述べました。