“災害医療チームを派遣し被災地で治療に従事” 石川県医師会

能登半島地震により大きな被害が出ていることから、石川県医師会は7日、金沢市で会見を開き、医師や看護師などでつくる災害医療チーム=JMATを派遣し、被災地で治療にあたっていると発表しました。

JMATは、日本医師会が大規模な災害時に被災地の医療を中長期的に支えるため、医師や看護師などのチームを各都道府県ごとに編成して派遣するものです。

7日、金沢市で会見を開いた石川県医師会の安田健二会長は、今月3日から石川県と福岡県などのJMAT、7チームおよそ30人が穴水町の避難所などを巡回しながら現地で治療にあたっていると発表しました。

そして、「被災された方に寄り添い、できるかぎりの支援を提供していくことがわれわれの使命だ。全国で多くの災害が発生してきたが、その難局を乗り越えてきた医師たちが大勢いる。石川県に入っていただき、われわれとともに被災地の支援にあたっていただきたい」と述べました。

その上で、安田会長は「能登地方北部は高齢化率が高く医療過疎の地域だ。道路が寸断されてアクセスできないというのが今までの災害と大きく違う。住民たちが安心して住み続けられるよう長い目で支援していきたい」と述べました。

日本医師会などによりますと今後、派遣するJMATの規模を30から40チームまで増やし、被害の大きい輪島市や珠洲市などでも活動する方針だということです。