避難所などの感染症対策 専門家のチームが支援 石川 七尾

今回の地震で多くの人が避難生活を送る中、感染症の専門家で作る学会の支援チームが石川県七尾市の避難所などをまわり、感染症対策について助言するなどの支援を行っています。

支援を行っているのは感染症対策を専門とする医師や看護師、それに薬剤師などで作る日本環境感染学会のDICT=災害時感染制御支援チームです。

7日は防衛医科大学校・防衛医学研究センターの加來浩器 教授たち8人が七尾市に入り、公立能登総合病院で市内の避難所の新型コロナウイルスの状況などを確認しました。

また、避難所となっている小学校を訪れ、調理室やトイレなどの衛生状況を確かめました。

避難所は多くの人が集まっているほか、水やアルコールなどの資材が不足しがちなため衛生管理が難しいということで、加來教授たちは、避難所の担当者に手洗いや換気の徹底を放送などで呼びかけてほしいと伝えていました。

支援チームは今後も交代で被災地に入り、感染症の状況の調査やマスクなど不足している資材の配布などに当たるということです。

加來教授は「今回見た避難所は学校でベテランの看護師さんも配置されていて、うまく運営されているように感じた。せきや熱、下痢といった症状がある方はいち早く管理者に届け出ていただいて、それ以上広がらないような対策につなげてほしい」と話していました。