全国高校ラグビー 神奈川の桐蔭学園が優勝 3大会ぶり4回目

全国高校ラグビー大会の決勝が行われ、神奈川の桐蔭学園が東福岡高校に8対5で競り勝って、3大会ぶり4回目の優勝を果たしました。

大阪の花園ラグビー場で開かれていた大会は7日、決勝が行われ、桐蔭学園と連覇を目指す東福岡が対戦しました。

両校の決勝での顔合わせは、2011年に行われた第90回大会以来となる13大会ぶりで、この試合では31対31で両チーム優勝となりました。

桐蔭学園は、序盤から相手陣内の深くに攻め込み、前半13分、フルバックの吉田晃己選手がペナルティーゴールを決めて、3点を先制しました。

24分にはウイングの田中健想選手が相手のこぼしたボールを拾い上げ、そのままおよそ20メートルを走りきってトライを決め、桐蔭学園が8対0とリードして前半を終えました。

追う東福岡は後半16分に相手のタックルで倒されながらもボールをつなぎ、最後はセンターの神拓実選手のトライで、8対5として3点差に迫りました。

桐蔭学園は、終盤の再三のピンチに力強いタックルで相手を押し返すなど、粘り強いディフェンスで得点を許さず8対5で競り勝って3大会ぶり4回目の優勝を果たしました。

桐蔭学園 藤原監督「選手たちにおめでとうと伝えたい」

桐蔭学園の藤原秀之監督は「全国高校ラグビー大会の決勝では、一度も東福岡高校に勝てたことがなかったのでよかった。選手たちは、前回大会は予選で負けて出場できなかった悔しさがあったと思うが、桐蔭学園のDNAを引き継いでくれたと思う。周囲のサポートを優勝という形にできてよかった。選手たちにはおめでとうと伝えたい」と話していました。

桐蔭学園 城主将「支えてくれた関係者のおかげ」

桐蔭学園のキャプテン、城央祐選手は「優勝できてうれしいです。連覇がかかる相手に対して、自分たちはチャレンジャーという思いだった。体をバチバチと当てるラグビーをしようと、ミーティングで決めたことを腹をくくって実行できたことがよかった。優勝は自分たちだけの力ではなく、これまで支えてくれた関係者のおかげだと思う」と、笑顔を見せながら話していました。

東福岡 高比良主将「日本一になることは本当に難しいと痛感」

東福岡高校のキャプテン、高比良恭介選手は「試合が終わった瞬間は涙が出ることもなくやりきったという感情だった。攻撃力のある桐蔭学園相手にディフェンスで通用する部分も多かったので、1年間やってきたことは間違いではなかったと感じることができた」と振り返りました。

そのうえで「日本一になるというのは本当に難しいことだと痛感したので、後輩たちはこの悔しさを胸に一からチームを作り直して頑張ってほしい」とエールを送っていました。