「トイレトレーラー」全国各地から 石川県内の避難所などに

断水と停電が続く被災地でトイレの環境が悪化している中、水洗のトイレを載せた「トイレトレーラー」が全国各地の自治体から、被害が大きかった地域の避難所などに届けられています。

「トイレトレーラー」は、全国各地の20の自治体が所有しているもので、このうち8台が能登町、七尾市、輪島市の避難所など石川県内に届けられました。

トイレトレーラーを全国に広げる取り組みを進めている一般社団法人「助けあいジャパン」によりますと、トレーラーには3つから4つの水洗トイレが搭載され、太陽光発電の利用で停電している地域でも水洗トイレが利用でき、1台でおよそ1500回利用できるということです。

能登町役場の庁舎には5日、群馬県が所有するトレーラーが届き、多くの人が利用していました。

利用した70代の女性は「水が流れるのと流れないのでは全く違う」と話していたほか、50代の男性は「断水で水洗トイレが使えずゴミ袋を便器に入れてすませている状態だったので、水も流れるうえに手も洗えるので助かる」と話していました。

能登町危機管理室の道下政利 室長は「トイレ環境が不安な状態だと、水分をとらなくなり脱水症状など健康状態に問題が出るため、断水が続く中、水洗トイレが使えて、非常に助かる」と話していました。