イスラエル軍「2024年も戦闘は続く」長期的戦闘 辞さない構え

イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が始まってから7日で3か月です。イスラエル軍は6日、ガザ地区北部でハマスの指揮系統を破壊したとしたうえで「2024年も戦闘は続く」と強調し、目的を達成するまで長期的な戦闘も辞さない構えを示しました。

イスラエル軍の報道官は6日「ガザ地区北部のジャバリアでハマスの軍事的な枠組みを解体した。今後ハマスが組織的に活動することはない」と述べガザ地区北部でハマスの指揮系統などを破壊したと主張しました。

そのうえで「2024年も戦闘は続く。中心部と南部でハマスを解体し、人質を取り戻すためにあらゆる作戦を継続する」と強調し、目的を達成するまで長期的な戦闘も辞さない構えを示しました。

一方、ガザ地区の保健当局は6日、この24時間にイスラエル軍の攻撃で122人が死亡し、これまでの死者は2万2722人に上ると発表し、犠牲者の増加に歯止めがかからない状況が続いています。

UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は6日、イスラエル軍の攻撃によってガザ地区全体の人口のおよそ9割に上る190万人が家を追われているとして、停戦の必要性を訴えています。

一連の戦闘が始まって7日で3か月となりますが、イスラエル軍が攻勢を強め、戦闘を継続する構えを示す中、事態が収束する兆しは依然として見えないままです。