石川 輪島では農業用ハウスに避難する人たちも 物資届かず

石川県輪島市では指定の避難所に入りきれず、やむをえず近くの農業用ハウスに避難している人たちもいます。
中には持病を抱える寝たきりの90代の女性もいて、避難している人たちは夜は服を何枚も重ねて寒さをしのいでいるということで、これから雪や寒さが強まるのを心配する声があがっています。

輪島市長井町では指定の避難所となっている小学校に多くの人が避難して入りきれず、物資も足りなくなっていたことから、近くにある農業用ハウスにおよそ30人が緊急で避難し、7日も50代から90代の11人が過ごしています。

ハウスの中では、地面にベニヤ板や苗を入れるかごなどを重ねて置き、ストーブや毛布を持ち込んで暖をとっていました。

指定の避難所ではないため自治体からの物資は届いていないということです。

また、避難している人のなかには持病を抱え、寝たきりの状態になっている95歳の女性もいて娘の73歳の女性は「どこか病院など入れるところがあればと思いますが、ないと言われています。心臓も悪くて病気なので、もう無理なのかなと思います」と話していました。

避難している道下貴寿さん(65)は「電気はきのうからようやく通りましたが、夜は寒くて、服を何枚も重ねて毛布をかぶっています。雪が40センチくらいしっかり降ると圧雪で壊れると聞いていて冷えが一番心配です」と話していました。