気象庁 石川 志賀町で震度6弱と発表 役場「少しの揺れ」

6日午後11時20分ごろ、気象庁は石川県志賀町で震度6弱の揺れを観測したと発表しました。この地震による津波はありません。

気象庁によりますと6日午後11時20分ごろ、能登半島沖を震源とする地震があり、石川県志賀町で震度6弱の揺れを観測したと発表しました。

また、石川県と富山県、福井県、岐阜県で震度3から1の揺れを観測したと発表しました。

気象庁によりますと、震源地は能登半島沖で、震源の深さは5キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4.3と推定されています。

この地震で志賀町とほかの観測点の震度に差がありますが、気象庁は「データ上は震度6弱の揺れを石川県志賀町で観測している」としています。

また、通常各地の詳しい震度は地震発生から5分ほどで発表されますが、今回15分ほどかかったことについては「精査して発表したため」としています。

気象庁は観測データを詳しく解析した結果、▽地震の規模を示すマグニチュードを4.4から4.3に▽震源の深さをおよそ10キロから5キロに更新しました。

林官房長官「重大な影響は認められない」

林官房長官は、午前1時前、総理大臣官邸を出る際記者団に対し「気象庁の震度計が震度6弱を観測したため参集し情報収集にあたったが、現地からの情報を総合的に判断した結果、重大な影響は認められないという結論に至った」と述べました。

そして震度計の誤作動の可能性はないか質問されたのに対し「震度6弱を観測したことまでは把握しているが、詳しいことは気象庁の会見で聞いてもらいたい」と述べました。

その上で「厳しい状況は続いており、安全第一で対応をお願いしたい」と呼びかけました。

気象庁 午前1時半から記者会見へ

気象庁は石川県志賀町で震度6弱の揺れを観測した地震について7日午前1時半に記者会見を開き、地震の状況や警戒すべき点などについて説明することにしています。

志賀原子力発電所の震度計では震度2

北陸電力によりますと、先ほどの地震で震度6弱の揺れを観測した石川県志賀町にある志賀原子力発電所に設置されている震度計では、震度2の揺れを観測したということです。

志賀原発では、今月1日の地震のあと外部から電気を受けるための変圧器が一部壊れて使えなくなる被害が出ていますが、これまでのところ、先ほどの地震のあともほかの系統から電気を受けられているほか、新たな異常は確認されておらず、周辺の放射線量を測定するモニタリングポストの値にも変化はないということです。

志賀町担当者「少しの揺れ感じたが、特に被害なし」

石川県危機対策課によりますと、震度6弱の揺れを観測した志賀町の担当者に連絡をとったところ「少しの揺れを感じたが、特に被害などはない」と報告を受けたということです。

志賀町警備員「大きな揺れではなかった」

震度6弱の揺れを観測したとみられる、石川県志賀町役場の警備員は、NHKの電話取材に対し「確かに揺れはあったが、体感では震度2から3程度で大きな揺れではなかった」と話していました。

志賀町管轄する消防本部 見回り出ているが被害報告なし

志賀町を管轄する羽咋郡市広域圏事務組合消防本部によりますと、先ほどの地震に関する被害の通報は、今のところ寄せられていないということです。また、消防車で見回りに出ているということですが、今のところ先ほどの地震による道路や家屋などの被害の報告は入っていないということです。

携帯電話会社 志賀町での通信に影響なし

携帯電話会社の▼NTTドコモ、▼auを展開するKDDI、▼ソフトバンクによりますと先ほどの地震による新たな被害は確認されず、志賀町での通信に影響は出ていないということです。