富山 氷見 地元で活動のインド人女性 被災者にカレーふるまう

能登半島地震の影響で断水が続いている富山県氷見市では、子どもたちに英語を教えているインド人の女性が仲間と協力して、被災した人たちに温かいカレーライスをふるまいました。

氷見市では地震の影響で一時、市内ほぼ全域で断水し、6日午後3時時点でもおよそ4200戸で断水が続いています。

断水が続く宇波地区では、地元で子どもたちに英語を教えているインド出身のイマン・ジャベッドさんが市内の国際交流団体などと連携し、被災した人たちにチキンカレーを提供しました。

イマンさんは仲間たちと下ごしらえしたカレーを鍋で公民館に持ち込み、鶏肉を炒めるなどして仕上げました。

そして、できたてのカレーライスおよそ130食が配られると、集まった住民たちは「スパイシーでおいしい」とか、「温かいものを食べることができた」と話しながら、ほっとした表情を浮かべて食べていました。

小学5年生の息子と訪れた羽毛裕美さん(50)は「断水で家では簡単なものしか作れませんが、おいしいカレーを食べることができ、地域の人と今後のことも話し合うこともできたので、来てよかったです」と話していました。

イマンさんは「地震のニュースを見て少しでも力になりたいと思い企画しました。来てくれた人が満足そうな表情をしていたので、カレーを作ってよかったです」と話していました。