ガソリンスタンド 能登地方 28か所で営業再開 (6日午前11時半)

地震の影響で、石川県の能登地方ではガソリンや灯油などの供給不足が続く一方、5日から大型タンクローリーによる燃料の輸送が始まったことから、営業を再開するガソリンスタンドも徐々に増えています。

経済産業省によりますと、6日午前11時半の時点で、輪島市、珠洲市、七尾市、穴水町、能登町、志賀町、合わせて6つの市と町にあるガソリンスタンドのうち、28か所が営業しているということです。

道路の復旧が進み、大型タンクローリーによる燃料の輸送が再開したことで、5日から5か所増え、およそ4割の店舗で営業しています。

さらに、6日は、5日に燃料が届いた穴水町を除く、5つの市と町に向けて、1万6000リットルから2万リットルの燃料を積める大型タンクローリー、10台ほどで輸送を行うことになっていて、供給不足は改善していくとしています。

また、輪島市、珠洲市、能登町にある一部のガソリンスタンドでは停電が続いていますが、このうち、3か所程度では、電力が復旧すれば営業が再開できる見込みだということです。

ただ、現地では渋滞が発生している場所も多く、いつもよりも輸送に時間がかかっているうえ、道路にはひび割れなどもあり、より大型の車両を使用できない状況が続いているとしています。

記者会見で齋藤経済産業大臣は「タンクローリーによる輸送で、能登北部のガソリンスタンドにある在庫は相当回復する見込みで、一部では一般の車両への給油を再開するとの報告も来ている。一部のガソリンスタンドでは行列が発生しているが、このまま輸送を継続できれば、行列や販売量の制限なども、数日後には解消されるのではないかと見込んでいる」と述べました。

また、経済産業省は7日、輪島市と珠洲市に灯油2000リットルずつ、中能登町には灯油1800リットルを送り届けるとしています。