バングラデシュ 列車で火災 4人死亡 選挙妨害の放火か

バングラデシュで5日夜、走行中の列車で火災が起き、これまでに2人の子どもを含む4人が死亡しました。現地の警察は、7日に投票が行われる総選挙を妨害する目的で何者かが放火した疑いがあるとみて捜査しています。

バングラデシュで5日夜、西部から首都ダッカに向かっていた列車から突然火災が起き、複数の車両が激しく焼けました。

現地の当局によりますと、これまでに2人の子どもを含む合わせて4人が死亡したということです。

警察はバングラデシュで7日に投票が行われる総選挙を妨害する目的で、何者かが列車を放火した疑いがあるとみて捜査しています。

バングラデシュでは2023年に、政権与党への抗議活動を続ける野党支持者と警察が衝突し、野党側が総選挙のボイコットを決めるとともに、暴徒化した一部の支持者がバスなどを放火する事件が相次ぎました。

これに対し、ハシナ首相は野党幹部を次々に拘束するなど、徹底して抑え込む強硬姿勢を示しています。

7日の総選挙を前に、日本を含む各国から選挙監視団が派遣される中、現地では治安状況の悪化が懸念される事態となっています。