トランプ氏の大統領選立候補の資格 連邦最高裁で審理へ

アメリカのトランプ前大統領について、西部コロラド州の裁判所が、ことし11月の大統領選挙に向け立候補する資格はないとする判断を示したことをめぐり、連邦最高裁判所は審理を始めると発表しました。同様の訴えは各地で起こされていて、連邦最高裁の判断の行方に関心が集まっています。

アメリカ西部コロラド州の最高裁判所は先月、トランプ前大統領が3年前の連邦議会への乱入事件に関与したと認定したうえで、ことし11月の大統領選挙に向けた州の予備選挙に立候補する資格はないとする判断を示しました。

トランプ氏はこれを不服として、連邦最高裁判所に上訴していて、これを受けて連邦最高裁は5日、来月8日に口頭弁論を行うと発表し、審理を始めることを明らかにしました。

連邦最高裁が判断を示すまでの間、コロラド州での判断の効力は停止されます。

トランプ氏の立候補資格をめぐっては東部メーン州でも、州務長官が資格はないとする判断を示しているほか、コロラド州と同様の訴えが全米50州のうち半数以上で起こされていて、連邦最高裁の判断の行方に関心が集まっています。