能登半島地震 石川県内であわせて126人の死亡を確認

石川県などによりますと、6日午後4時までに、今回の地震による死者が石川県内であわせて126人確認されたということです。

市町村別では輪島市で69人、珠洲市で38人、穴水町で9人、七尾市で5人、志賀町で2人、能登町で2人、羽咋市で1人となっています。

また、石川県は住民基本台帳をもとに、6日午後2時の時点で安否が分かっていない人として、輪島市、珠洲市、穴水町、七尾市、金沢市、能登町のあわせて210人の名前や年齢などを公表しました。

県はこの中には同姓同名が複数いて、同一人物の可能性があるほか、転居などで連絡が取れないといった人が含まれている可能性があるとして、広く情報の提供を求めています。

石川県内のけが人は重軽傷者あわせて少なくとも516人にのぼっています。

このほか、少なくとも新潟県で44人、富山県で41人、福井県で6人、岐阜県で1人がけがをしました。

地震の死者 100人以上は熊本地震以来

気象庁によりますと、地震災害で災害関連死を含めて死者が100人以上となったのは2016年の熊本地震以来です。

死者100人超の過去30年の地震災害

死者が100人を超える地震災害は過去30年で繰り返し起きています。

▽1995年の阪神・淡路大震災では建物の倒壊や火災などが相次ぎ、その後の災害関連死も含めて、6434人が亡くなりました。

▽2011年の東日本大震災ではマグニチュード9.0の巨大地震が発生し、高さ10メートルを超える大津波が沿岸に押し寄せました。震災関連死を含めた死者・行方不明者は2万2215人にのぼっています。

その5年後の
▽2016年には熊本地震が起きました。
この地震で2度にわたって震度7の揺れを観測し、熊本と大分で合わせて276人が亡くなりました。このうち、8割が災害関連死で、地震で直接亡くなった人の数では、すでに今回の能登半島地震の方が多くなっています。

被災地では道路が寸断されて、孤立している地域があるほか、7日以降は厳しい冷え込みが予想されていて、災害関連死をどう防ぐかが課題となっています。