石川県能登地方で震度5強の地震 津波の心配なし

6日、午前5時26分ごろ、石川県で震度5強の揺れを観測する地震がありました。この地震による津波の心配はありません。

震度5強を観測したのは石川県穴水町です。震度5弱を七尾市。震度4を富山県氷見市、石川県の輪島市、志賀町、中能登町で観測しました。

気象庁の観測によりますと、震源地は石川県能登地方で、震源の深さは10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.3と推定されていましたが、その後に観測データを詳しく解析した結果、マグニチュードを5.3から5.4に、震源の深さをおよそ10キロから12キロに更新しました。

今月1日の夕方以降、能登地方や周辺を震源とする地震が相次いでいます。気象庁は「発生から1週間程度は最大震度7の揺れを伴う地震に注意してほしい」と呼びかけています。

震度5強 穴水町 吉村町長「ドンという衝撃」

震度5強の揺れを観測した石川県穴水町の吉村光輝町長によりますと、少しずつ揺れを感じたあと、しばらくして「ドン」という衝撃を感じたということです。

また、役場にいた職員によりますと、強い横揺れを5秒以上感じたということです。職員は「物が落ちることはありませんでしたが、何かにつかまっていないと立っていられませんでした」と話していました。

穴水町を管轄する警察や消防によりますと、午前7時現在、地震による被害の情報は入っていないということです。

吉村町長はNHKの電話インタビューに対し、「町民のおよそ半数が避難所で生活している。捜索を引き続き行うほか、避難所の運営に対応していく」と述べました。また、町の現状について、「必要な物資が届き、電気も復旧してきているが、水道の復旧のめどが立っていないため、自衛隊の給水車で町内に水を供給している状況だ」と話していました。

震度5弱 七尾市の職員 強い横揺れが20秒程度

震度5弱の揺れを観測した石川県七尾市の市役所にいた職員によりますと、突き上げるような揺れのあと、強い横揺れを20秒程度感じたということです。職員は「建物にひびが入ったり、物が落ちたりすることはなかった」と話していました。

震度4 富山 氷見市の消防 被害情報なし

震度4の揺れを観測した富山県氷見市の消防によりますと、「横揺れが10秒から15秒ほど続いた。棚の上のものが落ちることはなかった」と話していました。また、氷見警察署によりますと、午前5時40分現在、被害に関する通報などは入っていないということです。

NHK金沢放送局では

この地震で、金沢市にあるNHK金沢放送局ではおよそ20秒、地響きのような音と共に、細かい横揺れが続きましたが、棚からものが落ちたりする様子はありませんでした。

北陸新幹線 始発から平常どおり運行

JR西日本によりますと、北陸新幹線はこの地震による影響はなく、始発から平常どおり運行する予定です。

北陸自動車道 通行止めなし

中日本高速道路によりますと、北陸自動車道はこの地震による被害はなく、通常通り走行できるということです。